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ヘアカラー後のシャンプーはいつから?当日・翌日・2日後で色落ち経過を検証

スズキユタカ

スズキユタカ

2024/04/27

「ヘアカラー後にシャンプーはしない方がよい?」
「ヘアカラー後にいつシャンプーするべき?」
「どうしてもヘアカラー当日にシャンプーしたいときはどうしたらいい?」

結論から申し上げますと、ヘアカラーした当日を避け、24時間経過してからシャンプーするのがおすすめです。

一般的にヘアカラーの定着には48時間前後かかるといわれています。
ただ、私が検証した結果ではヘアカラー後24時間経過していれば、翌日からシャンプーした場合と2日後からシャンプーした場合の色落ちに大きな差はありませんでした。

今回の記事では、前半でヘアカラー後にシャンプーしない方がよい理由や色落ちする仕組み、後半では実際に毛束を使ってカラー後の色落ちを検証した結果をご紹介します。
ヘアカラー後にシャンプーしてよいか迷う方はぜひ参考にしてください。

ヘアカラー後にシャンプーはしないほうがよい?

シャンプーしている様子
ヘアカラー後にシャンプーするなら、24時間経過してから行うのがおすすめです。
ヘアカラーした当日にシャンプーすると、せっかくのカラーが色落ちしてしまい、髪が傷む原因にもなってしまいます。

もしもスタイリング剤をつけてもらったときや焼肉を食べに行ったときなど、ヘアカラーした当日にシャンプーしたい場合は、カラーケア用のシャンプーでやさしく洗うようにしましょう。

「ヘアカラー後の色落ち」に関しては、後半で検証していますので、気になる方はこのまま読み進めてくださいね。

ヘアカラー後にシャンプーすると色落ちするのはなぜ?

ヘアカラー剤
シャンプーでヘアカラーが色落ちしてしまう原因は、シャンプーによって髪表面のキューティクルが開き、染料が流れて出てしまうためです。
特に、ヘアカラーした当日はカラーが定着していないので、通常よりも色落ちしやすくなっています

ここでは、ヘアカラー後のシャンプーで色落ちしてしまう仕組みを順を追って解説します。

ヘアカラー剤を髪の内部に浸透させて染めている

ヘアカラー

ヘアカラーをすると以下のような仕組みで髪が染まります。

  • 1.ヘアカラー剤に含まれるアルカリ成分がキューティクルを開く
  • 2.ヘアカラー剤の成分が髪の内部に浸透し、メラニン色素を壊す(脱色)
  • 3.髪の内部に浸透したヘアカラー剤が酸素と結びつき、発色する

ヘアカラー剤を内部に浸透させるため、一度キューティクルを開いています。 
だから、ヘアカラーをすると髪が傷む傾向があるのです。

ヘアカラー後のシャンプーでキューティクルが開く

髪の毛の構造
髪の毛は表面のキューティクル(毛表皮)、内側のコルテックス(毛皮質)、中心部のメデュラ(毛髄質)の3層構造でできています。

髪の表面は無色透明のキューティクルが何枚も重なって覆っている状態です。
毛髪を摩擦などの外的刺激から守ったり、髪内部の水分やタンパク質が流出しないよう防いだりする役割を担っています。

このキューティクルに濡れると開く性質があるため、シャンプーによってキューティクルが開いてしまい、まだ定着していないカラー剤が流出するのです。

色落ちを防ぐヘアカラー後のシャンプーとヘアケアとは?

では、どうすればヘアカラー後のシャンプーによる色落ちを防げるのでしょうか?
以下の6つのポイントを紹介します。

  • 1.ヘアカラー当日のシャンプーはできるだけ避ける
  • 2.カラーシャンプ・トリートメントを使う
  • 3.髪を濡れたままにしない
  • 4.保湿をする
  • 5.寝るときはナイトキャップをかぶる
  • 6.アイロンを高温で長くあてない

ヘアカラー当日のシャンプーはできるだけ避ける

ヘアカラー当日はできればシャンプーしないほうがよいでしょう。
もし汗やニオイ、汚れなどが気になる場合は、カラーケア用のシャンプーでやさしく洗うようにしてください。

「ヘアカラー後の色落ち」に関しては、後半で検証していますので、気になる方は最後まで読み進めましょう。

カラーシャンプー・トリートメントを使う

一般的な市販のシャンプーは洗浄力が強いものが多く、色落ちが早くなるおそれがあります。
キレイな髪色を長くキープしたい場合はカラーシャンプーやカラートリートメントなど、カラーケア用のヘアケアアイテムを使うのがおすすめです。

髪を濡れたままにしない

ドライヤーをする女性
髪が濡れるとキューティクルが開きます。
つまり濡れた髪はダメージを受けやすく、色落ちしやすい状態です。
髪が濡れている時間が長いほど色落ちがどんどん進行してしまいます。

入浴後は髪を濡れたままにせず、早めにドライヤーで乾かしましょう。

保湿をする

髪が乾燥するとダメージにつながり、色落ちスピードを速める原因に。
入浴後はヘアミルクやヘアオイルでしっかり保湿することが大切です。ドライヤーの熱からも髪を守ってくれます。

寝るときはナイトキャップをかぶる

寝ている間に寝返りをすることでも髪に摩擦が起こり、ダメージと色落ちの原因になります。
寝るときはナイトキャップをかぶると摩擦を軽減でき、髪への負担が少なくなるのでおすすめです。
乾燥や寝ぐせも防いでくれますよ。

アイロンを高温で長くあてない

アイロンをする女性
アイロンやコテは熱で髪にダメージを与え、色落ちスピードを速めてしまいます
アイロンやコテを使う場合は設定温度を140℃~180℃にし、同じ場所に長くあてすぎないように注意してください。

ヘアカラー後はシャンプーでどのくらい色落ちする?当日・翌日・2日後にシャンプーして検証

シャンプーによるヘアカラーの色落ちは避けられません。
とはいえ、当日にシャンプーした場合と翌日以降にシャンプーした場合では、どのくらい色落ち具合に違いがあるのでしょうか。
実際に毛束にヘアカラーした後にシャンプーするタイミングを変えて検証してみました。

検証方法

ヘアカラー前の状態

ヘアカラー前の毛束
人毛の毛束を使って検証します。

検証の流れ

ヘアカラー剤を塗った毛束

  • 1.毛束にヘアカラー剤を塗布後、一定時間放置
  • 2.放置時間によっても色落ちの変化があると仮定し、放置時間を変えて(10分・20分・30分)洗い流す
  • 3.当日・翌日(24時間後)・2日後(48時間後)からシャンプーし、3週間分(21回)シャンプーして色落ちの経過を見る

※使用したヘアカラー剤:スロウカラー(アッシュ)

検証結果

結果1:ヘアカラー当日からシャンプーした髪

ヘアカラー当日からシャンプーし、その後3週間毎日シャンプーした状態の色落ち経過です。

ヘアカラー当日からシャンプー→3日経過(3回シャンプー)した髪

ヘアカラー当日からシャンプー→3日経過(3回シャンプー)した髪
大きな変化は見られませんが、放置時間が10分の毛束は早くも若干色が抜けてきています。

ヘアカラー当日からシャンプー→1週間経過(7回シャンプー)した髪

ヘアカラー当日からシャンプー→1週間経過(7回シャンプー)した髪
意外と放置時間が10分の毛束の褪色はそこまで進まず、逆に20分・30分の毛束の褪色が進んだように見えます。

ヘアカラー当日からシャンプー→3週間経過(21回シャンプー)した髪

ヘアカラー当日からシャンプー→3週間経過(21回シャンプー)した髪
放置時間が10分の毛束はやはり褪色が進み、ややオレンジっぽい自毛の色素が見えてきました。
放置時間が20分・30分の毛束もカラーリング直後より色落ちして見えます。

思いのほか10分しか置いてなくてもアッシュの色味が残っていると感じますが、やはりヘアカラー当日にシャンプーをした場合、ある程度の色落ちは見られる結果になりました。

結果2:ヘアカラー翌日(24時間後)からシャンプーした髪

ヘアカラー当日はシャンプーせず、翌日(24時間後)からシャンプーし、その後は同様に3週間毎日シャンプーした状態の色落ち経過です。

ヘアカラー翌日(24時間後)からシャンプー→1週間経過(7回シャンプー)した髪

ヘアカラー翌日(24時間後)からシャンプー→1週間経過(7回シャンプー)した髪
ヘアカラー当日からシャンプーした髪に比べると、放置時間が10分の毛束でも1週間経過しても色落ちがあまり見られません。

放置時間が20分・30分のものよりは色が抜けてはいますが、当日シャンプーしたものよりもアッシュ感は残っていて明度もそこまで上がっていません。

ヘアカラー翌日(24時間後)からシャンプー→3週間経過(21回シャンプー)した髪

ヘアカラー翌日(24時間後)からシャンプー→3週間経過(21回シャンプー)した髪
3週間経つと、やはり10分しか放置してないものは色落ちしています。とはいえ、20分・30分放置した髪はヘアカラー当日からシャンプーした髪より明らかに褪色がゆるやかです。

結果3:ヘアカラー2日後(48時間後)からシャンプーした髪

ヘアカラー当日と翌日はシャンプーせず、2日日後(48時間後)からシャンプーし、その後は同様に3週間毎日シャンプーした状態の色落ち経過です。

ヘアカラー2日後(48時間後)からシャンプー→1週間経過(7回シャンプー)した髪

ヘアカラー2日後(48時間後)からシャンプー→1週間経過(7回シャンプー)した髪
放置時間10分の髪はやや色落ちが見られます。3本ともヘアカラー翌日(24時間後)からシャンプーした髪とほとんど変わらない結果でした。

ヘアカラー2日後(48時間後)からシャンプー→3週間経過(21回シャンプー)した髪

ヘアカラー2日後(48時間後)からシャンプー→3週間経過(21回シャンプー)した髪
3週間経過後もヘアカラー翌日(24時間後)からシャンプーした髪の経過とほぼ同様です。
染めたてよりは色落ちしているものの、20分・30分放置した髪はヘアカラー当日からシャンプーした髪に比べると色持ちがよいです。

検証結果まとめ

20分放置→3週間経過(21回シャンプー)した髪
ヘアカラー当日・翌日・2日後からシャンプーし、3週間分シャンプーした髪を比較した画像です。放置時間はすべて20分です。

今回の検証結果をまとめると以下のことがいえます。

・ヘアカラー当日からシャンプーすると、翌日・2日後にシャンプーするよりも色落ちが早い
・ヘアカラー後24時間経過していれば、翌日からシャンプーした髪と2日後からシャンプーした髪に大きな差はない
・シャンプーのタイミングよりもヘアカラー剤の放置時間のほうが色落ちに影響を与えやすい

やはりヘアカラー当日のシャンプーは避けたほうが色落ちは防げる結果に。
とはいえ、適切な放置時間を守っていればそこまで大きな差はないので、絶対にヘアカラー当日にシャンプーしてはいけないわけではありません。
夏場やニオイが気になるときは無理に我慢しなくてもよいでしょう。

そして、ヘアカラーの定着には48時間前後かかるといわれていますが、実際には24時間経過していれば、それ以上は大きな差はありませんでした。
よってヘアカラー後は2日後まで待たなくても、翌日からシャンプーして問題ないと思われます。

また、今回の検証結果ではシャンプーのタイミングよりもヘアカラー剤の放置時間のほうが色落ちに影響することがわかりました。

美容室でヘアカラーをする場合は美容師が染まり具合を見て放置時間を決めるので大丈夫だと思いますが、確実に時間を確保するためにもカラーの予約をしているときは必ず時間どおりに来店をお願いします。

髪の状態や使用するヘアカラー剤によって色落ち具合は異なるのでこの限りではありませんが、少しでも参考になれば幸いです。

ヘアカラー後におすすめのシャンプー・トリートメントとは?

ここでは、ヘアカラー後の色落ちを防ぐためのシャンプーやトリートメント、ヘアケア用品をご紹介します。

【おすすめのカラーシャンプー】スロウ カラーシャンプー アッシュ

スロウ カラーシャンプー アッシュ
スロウ カラーシャンプー アッシュは、抜けやすい寒色系の染料を補いながら赤みを抑え、アッシュカラーの色持ちをよくします。ダメージケア成分配合で、やわらかな手触りとツヤのあるキレイな髪色に。

▼カラーシャンプーの使い方はこちらの記事をチェック!

【おすすめのカラートリートメント】ティントバー カラートリートメント

ティントバー カラートリートメント
鮮やかなカラーのヘアケアにはティントバー カラートリートメントがおすすめです。

週1回のケアで髪にうるおいを与えながら、色落ちを感じやすい鮮やかな色をしっかりチャージ。忙しい人でも続けやすいカラートリートメントです。

▼カラートリートメントの使い方はこちらの記事をチェック!

【おすすめのヘアオイル】ロレッタ エメ ミストケアオイル

ロレッタ エメ ミストケアオイル
ロレッタ エメ ミストケアオイルはミストタイプのアウトバスケアオイルです。
ドライヤーによるダメージから髪を守ります。

【おすすめのヘアトリートメント】ロレッタ エメ ナイトトリートメント

ロレッタ エメ ナイトトリートメント
ロレッタ エメ ナイトトリートメントは寝ている間にじっくり浸透する美容液成分配合のトリートメント。
うねりや広がりを抑え、翌朝までしっとりまとまります。
オイルが苦手な方にもおすすめです。

まとめ|ヘアカラー当日以降は丁寧にヘアケアして色落ちを防ごう!

ヘアカラー当日シャンプー
引用元:カラログ

ヘアカラー後の色落ちを避けたい場合、ヘアカラーした当日を避け、24時間経過してからシャンプーするようにしましょう。

ヘアカラー後はシャンプーのタイミングも大切ですが、その後のヘアケアも色落ちやダメージに大きく影響します。
シャンプーとあわせてヘアケアも意識しながら、キレイな髪色を楽しんでくださいね。

それでも色落ちしやすい場合は、色落ちしにくいカラーや濃いめにカラーを入れるという選択肢もあるので、担当の美容師さんに相談してみるのもおすすめです。

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宮城県仙台市青葉区 KiRANA SENDAI クリエイティブディレクター兼KiRANA-group統括マネージャー。カラーを得意とし、特に透明感のある寒色系のカラーリングにはこだわりを持っています。
「凛・上質・洗練」「柔らかさ・優しさ・女性らしさ」を落とし込んだスタイル提案をさせていただいております。仙台市内の美容専門学校でも講師活動中。
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