注)今回お話させてもらうのは、１つの結果でありテストに使用した商材もほんの一部です。市販のものも業務用のものも様々な種類が存在しますし、全ての物に必ずしも当てはまる結果ではないということをご承知ください。参考程度にとらえていただければ幸いです。

群馬県前橋市の美容室ペイズリーパークの町田聖彦です！
ヘアカラーとショート〜ボブに特に注力し、
【ラフでも決まる！ラクに決まる！スタイル】を提案しています！

皆さんは市販の(ドラッグストアなどに売っている)ブリーチをしたことはありますか？
僕ら美容師は立場上そして知識や経験上、当然オススメすることはないんですが…。
「止めた方がいいよ！」って美容師さんに言われた事がある人もいるんじゃないでしょうか？
今回は、そんな市販のブリーチが
・どんなものか？
・業務用と比べると？
って所をちょっと検討してみました。
そして、
・ボクら美容師が止める理由
・ブリーチ施術がそれなりの金額をいただくことになる理由
についてもお話したいと思います。

美容室でブリーチをしようとすると、値段を聞いてひるむ人も諦める人もいるでしょう！
美容室では、ブリーチメニューは大概がある程度高額です。
もちろん美容室の形態や地域などの要因で値段は様々かと思いますが、おそらくそのお店の平均的金額と比べると高額と感じると思います。学生の頃やまだカラー経験が少ない頃などに、市販のブリーチは安価だし手軽な気がして試したことがある人もいるでしょう！
美容師であるボク自身も、高校生の時(まだ知識もないし、美容師になろうとも思ってない頃ですね。)に一度だけやってみたことがあります。

そんな市販のブリーチですが、美容師となるとそれを使うことはないし、ドラッグストアでわざわざそのコーナーに行くこともないので見ることさえもなくなってましたが…。それだけに、実際を知らないままだったので、今回試してみようと考えた訳です。

この検証は、もちろんモデルさんや自分の頭ではなく毛束を使っての比較です。
市販のものでも種類はいくつかありましたが、そのなかでもパウダータイプのかなり明るめとなっているものをチョイス！それと業務用の普段ボクが愛用しているもの(こちらもパウダータイプ)を同様に塗布して
それぞれ【10分】【20分】【30分】放置したときの違いを比べてみました。

【10分】

どちらもこのくらいの時間では、まだ少し明るくなった程度です。業務用の方がより明るくなってきている感じでした。 根本的にブリーチの目的は、通常のカラー剤で明るく出来ないレベルに明るくしていくことですから、このくらいの放置時間で終わりになることはまずないですが…。

【20分】

この段階でもやはり業務用の方が明るい状態です。
美容室で使っている物の方が上がりやすいのでしょうか？

【30分】

これ以上に時間を置いたとしても、まだ明るくなる力は残ってますがとりあえず検証はここまで！
…で、【10分】【20分】と同じように業務用の方が明るいかと思ったら、違いはそれほどないように感じました(やや業務用が明るいかな？って程度かと)。
市販のものはある程度の時間を置くことで反応が進むようでした！

ボクの感じた上がりかたをグラフにするとこんなイメージでしょうか。

結果的には、長い時間放置すれば市販のものでも明るくなりました。
ただ…、
長い時間置くということはそれだけダメージを追う可能性は出てくるので、注意が必要です。

冒頭でお断りさせてもらったように、この結果は一部の例であって市販のものでも業務用のものでも全てに言えることではないかもしれませんが…
今回の検証はこんな感じでした！

最後に、明るくなるかならないかってこととは別の違いについてお話します。

なぜ美容室のブリーチがある程度高めの金額を戴くことになるのか？って理由にもなりますが、今業務用ブリーチはさまざまに進化していて髪への負担を軽減したものや、ケア剤を併用・ミックスすることで平行してトリートメントを行ったりするものなど存在しています。
特に繰り返しブリーチする場合には、後々の状態もかなり違って来るのでこのようなブリーチをしていくのが重要だったりします。

そして、やはり技術の部分。
ブリーチの施術は塗布するスピード・塗布量・放置時間などがかなりシビアになります。
それぞれを緻密にコントロールできなければ、通常のヘアカラー以上にムラやダメージにつながる可能性が高い施術・薬剤です。
スキルや経験が要求される部分でもあり、ボクら美容師が苦労して習得してきた技術への対価を戴いているとも言えます。

気軽な市販のものを選択するか？
ある程度の時間と料金はかかりますが、美容室でしてもらうか？

長くなりましたが、判断の参考になってくれれば幸いです！